こうやって子なしを受け入れた④現実の承認期の話【本気で人生を投げた】

こんにちは、ゆきふるです。

今回は『現実の承認期』についてお話します。

私がこのブログを立ち上げたのもこの時期の苦しみがあったからです。

私は不妊の専門家でもカウンセラーでもなんでもありませんが、

自分の経験をブログで綴ることで役に立ちたいと思って書いています。

というのも、

不妊治療をしている、または不妊治療をして妊娠した人の情報は

得ることができやすかったんですが、

不妊治療をした結果、こどもは諦めて夫婦二人で生きているという情報が

あまり手に入らなかったんですね。

それはプロフィールでも少し書いています。

 

いつが一番苦しかったかというと、この『現実の承認期』だと思っています。

そんな時期について今回も書いていきます。

なにか参考にしていただければ嬉しいです。

現実の承認期の特徴

『悲嘆期』は周囲のことが気になりやすくなりますが、

『現実の承認期』はその矛先が自分へと向かってきます。

そしてこの頃から冷静に「このままこどもを授からないこと」について

考え始めます。

もはや、希望や期待を持っても、叶う確率は低いと悟っていきます。

悲嘆期までは「こどもができた未来の自分」を思い描いていたのが、

「こどもができなかった未来の自分」について現実的に考えてどうしていくのかいいのか、

考えていくようになります。

1.どんな気分になりやすい?

こういった気分が当てはまります。

無気力、無価値観、無感動、無感情、喪失感、強い不安、恥ずかしさ、取り残された、あきらめ、心にぽっかり穴が開いたよう、不足感

気分が落ち込んで抑うつ状態になります。

自分は不完全な人間のように感じてきます。

何度も挫折や不可能を経験して、体も心も削られていくように感じます。

これ以上傷つきたくなくて、苦しみたくなくて行動する気力が起こらなくなります。

2.どういった行動をとりやすい?

自分を責める、行動できない、鬱状態、自暴自棄、なにもしない、こどもと距離をおく、思考力の低下、自分を卑下する

他人の目を気にして大丈夫なふりをすることができなくなってきます。

エネルギーが枯渇している状態です。

「なにも考えたくないし、なにもしたくない」

「こんなに苦しいなら辞めてしまいたい」

無気力や無感情になって、それに体が耐えられなくなります。

この「無」の状態によって、治療を辞める選択をしたくなるのです。

3.どう変化していく?

適応期の前が一番つらく苦しい時期です。

それまで周囲に向けていた否定の感情が自分に向くのです。

まだ出会ったことのないこどもがいなくなったような喪失感。

それは思い描いていた未来がなくなっていく喪失感でもあります。

この苦しみをじーっと感じ取ったあと、次第に前に進む希望が見えてきます。

私の現実の承認期

私のこの現実の承認期は丸2年間くらいありました。

今でこそ、必要な2年だったと思います。

でも、この2年を言葉で表すと、本当に『空虚』でした。

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苦しかった。

周りに取り残されていって無常に流れていく時間。

自分には叶わなかった我が子を抱くという願い。

海の底にじーっと息をひそめて、これ以上傷つかないように隠れている気分だった。

「私の人生は終わった」

そう感じたときもあった。

就活のとき、『産休・育休をとりやすい』会社を選んだ。

女性が多くてワーキングママの方もたくさんいた。

「こどもを産んで育てながらずっと働いていけたらいいな」そう思っていた。

でも・・・

過去の私、社会人になった自分がキラキラと思い描いていた未来は

もう手に入りそうもなかった。

「どうしたらこの苦しみが消えるのか?」

そればかり考えるようになった。

悲嘆期のときはこどもを見ると、悲しみやイライラ、でも可愛くて仕方ないといった

いろんな感情が生まれていた。

でも今は何も感じない。

いや、感情を感じたくなくて思考が止まったという感じ。

私はこどもに会うときは精神安定のタブレットを飲むようになっていた。

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この2年の間、私は「自分の人生を投げた」と自分で感じていました。

よく、自暴自棄になって罪を犯した犯人のことを

「人生を投げた」と表現することがありますが、

そんな感じでした。

「どーでもいい、もう終わった」

「何もしたくないし、ただ息をして生涯を終えよう」

おそらく鬱状態だったんだと思います。

抑うつがひどかった時には極端な考え方をしているときもありました。

私が唯一、絶対にだめだと言い聞かせていたのは『人に危害を与える』こと。

不妊の人が妊婦さんに嫌がらせをしたり、

傷つけるようなことを言ったり。

それは絶対にしちゃいけない、それこそ自分が終わると思っていました。

気持ちはわかることもあります。

目の前に自分が叶わない幸せを持ってる人がいたら苦しいです。

そういう精神状態だから。そう思うことは誰にでもあります。

その苦しみは痛いくらいわかります。

でも、その苦しみの矛先を相手に向けて、行動に移す気持ちはわかりません。

そこには大きな隔たりがありますよね。

現実の承認期の過ごし方

「人の幸せを喜べないなんて、嫌な人間だ」

不妊の人に向けてそんな言葉を言うひともいます。

また、そんな罪悪感で苦しむ不妊の方がいます。

でも、それは違うと思います。

世界は平等ではありません。

こどもができる、できないということだけでも

願いが叶わない人がいるんです。

他にも、収入、職業、生まれ育った家、環境。

自分で選べないことで欲しいものを得られない人もいます。

また、人の幸せを喜べるのは「満たされている人生」を送っている人だけです。

それは誰かが判断することじゃなくて、

自分が「満たされている」と感じているかどうか。

 

だから何が言いたいかというと、

この時期は「満たされていない」ことを十分に感じてください。

黒い感情も、人生を投げることも許してあげてください。

自分の状態や湧いてくる感情を否定しないことが

前に進める方法です。

「そう思ってしまうんだもの、仕方ないわ」と思ってください。

私もこんな黒い自分がいることに驚きました。

誰にも言えなくて日記に書き綴りました。

今読み返すと暴言だらけですよ、支離滅裂だし。

でもこの先には穏やかな時間が待っています。

だから思う存分、感じ切ってください。

自分が満足するまで海の底で息をひそめてください。

大丈夫、私はあなたの可能性を信じています。

人は立ち直るまでにプロセスを踏むのです。

あと、もう少しでもっと息がしやすくなります。

がんばらないで。

応援しています。