こうやって子なしを受け入れた③悲嘆期【荒れる妻】

こんにちは、ゆきふるです。

コーンの分類の3段階目、悲嘆期についての話です。

この時期は、期待や希望が薄れてきて落胆や焦り、憤りを感じ始めます。

私も思うようにいかない現実の中で、

自分の感情がコントロールできなくなることがありました。

自分は失意のどん底でも、周りには幸せが訪れたりする。

例えば、不妊治療がリセットされてしまった日に

職場の人の妊娠がわかる。

地球のどこかで今日もまた誰かが妊娠し、誰かが出産しているわけで、

それは当たり前のことなのに、自分の身の回りに起きると辛くてたまらない。

そして自分の気持ちが荒ぶることを収めることができなくなってくる。

そんな時期が私もありました。

今回はそんな悲嘆期について書いてみたいと思います。

拒否&期待期の特徴

拒否&期待期ではまだ希望を持って活動的に行動できます。

でも、成果がついてこなくて、その意欲が薄れてきたときに

悲嘆期は訪れます。

それまでは「自分は絶対にこどもを授かる」と信じ、心のどこかでは不妊だということを

受け入れていないところがありました。

そのため、率直に将来に希望が持てていました。

でも、この頃から頭に浮かび始めるのです。

「本当はできないんじゃないか?」

「試していることは全部効果がないんじゃないか?」って。

そんなときどんな行動や感情になりやすいのかを書いていきます。

1.どんな気分になりやすい?

怒り、悲しみ、辛さ、憤り、うらやましさ、妬み、恨み、あきらめ、恐れ、自己嫌悪

押しつぶされそうなくらい感情が強く表れてきます。

否定的な感情が多いので、本人も苦しく自分だけで抱え込むことはできなくなってきます。

感情を刺激されること(他人の妊娠・出産、「こどもはまだか?」と聞かれるなど)が

耐えられないほど嫌になってきます。

何日も引きずるほどのダメージになり、受け流せないことも。

「あの人はいいよね、なんで私だけ・・・」

「誰も辛さをわかってくれない」

「人の幸せを喜ぶことができなくなった」

さまざまな葛藤が心に生まれては消え、また生まれるのを繰り返します。

2.どういった行動をとりやすい?

疲れる、感情の起伏が激しい、周囲から孤立、攻撃的、責任転嫁、周囲を拒否

私はこの時期は苦しくてたまりませんでした。

だから、周囲との関わりも億劫になってきていました。

周りは出産ラッシュで、会うときも赤ちゃん連れが多かったからです。

また、誰にもわかってもらえないと思い込んでいるので、

ネットなどで同じ境遇の人の話を聞きたいと思い検索ばかりしていました。

治療の結果授からなかった人の話を読んで、でも幸せに夫婦で過ごしていて、

少し安心したのを覚えています。

この頃からもしかしたら、「授からないのかもしれない」という考えも浮かんできます。

3.どう変化していく?

難航する治療にだんだんと諦めの色が見えてきます。

怒りや羨望、落胆などの激しい感情のあとに抑うつ状態になります。

自分がダメなんだとその感情の矛先が自分に向かうこともあります。

私の悲嘆期

「あなたは正しいと言ってほしい」

誰も私を否定してないんですが、自分が劣っているような気持ちになり、

誰かに肯定してほしいと思っていました。

私はそういう思いもあってスピリチュアルな世界に興味を持つようになりました。

でもそういった世界からも遠ざかるようになりました。

悲嘆期の始まり

その日は急にやってきた。

私は「望めば叶う」という引き寄せの法則を本気で信じていた。

少しでも「ダメかも」と思ったら引き寄せられない気がした。

「絶対に今月はうまくいく!」と張り切っていた。

 

でも、あっさりきた生理。

トイレの中で涙があふれてきた。

「信じたけど結果はいつもと一緒だった。奇跡は起こらなかった。」

本気で信じていたから、もう妊娠できているくらいの勢いだった。

だからこその落差の大きさ。

久々に感じたこの感覚。絶望。

「期待するからダメだったときに苦しくなるんだ」

私はこの日から一切スピリチュアルなことを見るのを辞めた。

本を捨て、ノートも捨て、スピリチュアルなブログを読むことも辞めた。

「淡々と治療をこなそう」

私の中に諦めが芽生え始めていた。

悲嘆期の回想

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この日は親戚の集まりだった。

こどもは計3人が集まっていて、小料理屋の座敷は賑やかだった。

私は行きたくなかった。夫も一緒だった。

何かこどものことを聞かれたらどうしよう。

私は最近自分の感情の起伏の激しさに自分でも驚いていた。いや、ひいていた。

急に泣いたりしないか、また傷つくんじゃないかって考えていた。

何がコワイって自分の感情が決壊すること。

そんな姿を見せたくなかった。

 

でも、座敷に入るとおだやかな雰囲気。

そして、こどもたちに注目がいって、誰も私のことは気にもしていない。

「よかったぁ」私は少し安堵した。

こどもたちに積極的に絡むことはしなかったけれど、

みんなに挨拶をしてまわった。

食事会は終始、こどもたちのことで持ち切りだった。

泣き出す子もいれば、お水をひっくり返す子もいて、てんやわんや。

それが私にはよかった。

久しぶりに会う親戚もいたし、楽しいひとときだった。

こどもたちとは少し離れた席で大人たちと話していた。

ちょっとお手洗いに席を立ったときだった。

すると・・・

気を遣ったんだろうか、いとこが後ろをついてきた。

半年前、一人目のこどもを出産していた。

いとこに気づいた私は普通に話しかけようとした。

それより先に

「ゆきふるちゃん、大丈夫?なんか疲れた顔でこっちを見てたけど」

そう、言われた。

「えっ!ほんとに?大丈夫だよ!疲れてないよ」

私は答えた。

いとこは「ほんとに?でもすごく疲れた顔してるよ?何かあった?」

と、また聞いてくる。

私は詮索されているのか、本当に心配されているのかわからなくて

「全然大丈夫だよ、むしろ元気なくらい」と言ってトイレへ向かった。

すごく悔しかった。

辛い顔を見せないようにしているのに、

あんなことを言われるなんて。

心配してくれてるのはわかってる。

そういう子じゃない。それは私が知ってる。

もしかしたら、彼女はこの場所に疲れていて、話をしたかっただけかもしれない。

 

でも私は疲れている原因を探られたような気がして、

疲れていることを見透かされた気がして

すごく嫌な気持ちになった。

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「辛い顔を見せちゃいけない」

「心からおめでとうと言わなきゃ」

人と関わるとどうしたってそういった場面がでてくる。

ジリジリと壁が迫ってきて行き場がなくなってくる感じ。

あっちに逃げようとしてもだめだと言われて、

こっちに逃げようとしても壁でふさがれて。

そんな心境でした。

悲嘆期の過ごし方

「怒りを溜めこまないで」ほしいと思います。

怒りや悲しみなどの負の感情を抱えるのは

精神的にも肉体的にもエネルギーを消耗します。

でも、日々の生活でそういった感情が生まれることも事実。

特に治療中はうまくいかないと負の感情がむくむくと湧き上がってきます。

その気持ちとってもわかります。

でも、他人にぶつけるのは後から自分も後悔するから辞めたほうがいいです。

今は冷静じゃない時期だと念頭に置いておいてください。

紙に自分の苦しみを書き綴るのがいいですよ。

少しすっきりします。

また、周囲と孤立することもあるかもしれません。

原因は周囲に自分の気持ちを投影するからです。

それまでに自分が不妊のことをどう思っていたかが影響してきます。

自分が思っていたことを周囲の人は

今自分に思っているんじゃないかって勘ぐることもあります。

「不妊なんてかわいそう」「大変で辛いんじゃないか」「こどもを見るのも辛いんでしょ?」

そんな気持ちをもともと持っていたから、自分もそう思われてるんじゃないかと思う。

それで孤立してもいいんです。

自分に深く潜って、自分をとにかく大事にしましょう。

恐れから攻撃的になりやすいですが、

どんな結果があっても、今どんな状態であっても

あなたは今までどおり素晴らしいし頑張っていることを覚えておいてください。

次は現実の承認期について書きます。